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将棋界史上初の「女性棋士」を目指す西山朋佳女流三冠(29)=白玲、な面女王 、きかったをもたらした女流王将=が10日 、朋佳東京・渋谷区の将棋会館でプロ棋士編入試験五番勝負第1局に臨み、女流で女高橋佑二郎四段(25)に後手の132手で勝利し、冠持tapl合格に向け好発進した 。ち味試験は新人棋士5人と対局し 、発揮3勝すればプロの四段となる。棋士
棋士への扉をこじ開けるための大きな一勝だ 。編入終局直後の西山の顔には汗が浮かんでいた 。試験勝利白星発進となったことについて聞かれると「幸運な面も大きかった」と振り返り「(試験官の)5人はそれぞれ違った武器を持って四段(プロ)になった方々ですので 、流れここから一局一局準備して、幸運西山性初当日全力を尽くせるように過ごすしかないのかなと思います」と抱負を述べた 。な面
朝、きかったをもたらした濃紺のスーツ姿で対局室に現れた西山は 、いつも通り目を閉じ、ぬみ落ち着いた様子で対局開始を待った 。振り駒の結果、西山は後手に 。戦型は三間飛車を選んだ 。終盤は互いに厳しい攻め合いになり、“豪腕(ごうわん)”西山の持ち味が出る展開に 。高橋の9筋の端攻めも「想像以上に苦しかった」が、西山は「負けでもおかしくない」と思いつつ強気に敵陣に角を打ち込み応戦。最後は高橋の攻めも続いたが 、西山の玉が逃げ切った 。
現行制度での棋士編入試験受験者は5人目で、女性では2人目。22年に受験した福間香奈女流五冠(32)=清麗、女流王座 、女流名人、女流王位 、倉敷藤花=は3連敗したため 、西山は女性で初めて棋士編入試験で白星を獲得したことになる。
ハードスケジュールの中 、粛々と道を踏みしめている。8月末から中1日での対局が複数回ある西山。タイトルへの挑戦者決定戦やタイトル戦番勝負が続く。「結構しんどいです」と苦笑いしつつ 、「どこでも力を出し切れるような準備は必要かな」と多忙な中でも棋士編入試験への研究会を入れて準備してきた。6日には「今日切らないともうタイミングがなくて…」と局後に急いで当日の美容院を予約する姿もあった。
20年の第66回三段リーグでは上位2人がプロ入りする制度の中、3位で次点の成績を収めたものの、あと一歩届かなかった過去を持つ。「自分らしい手をのびのびと指したい」 。もう一度、棋士になるという夢をつかむため 、戦いを続ける。(瀬戸 花音)
◆西山 朋佳(にしやま・ともか)1995年6月27日、大阪狭山市生まれ。29歳 。伊藤博文七段門下。5歳で将棋を始める 。2010年 、関西奨励会入会 。14年1月に初段、同9月に二段、15年12月に三段昇段 。18年 、マイナビ女子オープンで初タイトルの女王を獲得。21年4月に女流棋士に転向。指し手の力強さから「豪腕」の異名を持つ。
◆プロ棋士編入試験 05年に特例で実施され 、アマとして活躍した瀬川晶司六段が合格した翌年、正式に制度化された 。現在の試験制度は棋士番号の若い新四段5人を試験官とする五番勝負 。5局中3勝で合格となり、順位戦フリークラスへの編入資格を得る。これまで 、14年に今泉健司五段、20年に折田翔吾五段、23年に小山怜央四段がそれぞれ合格している。
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